天使こども園ニュース

げんきワールド 3月号 体育教室講師 手嶋和仁(げんきスポーツ)

  • 2019.03.07
  • コラム

「あと1回しかないよ…」「え~!!うそ~!!」というのは、年長さんとのやりとり。マラソン大会も終わり、気付けば残りの体育教室もあと1回…あれもしたい、これも教えておきたい…少々焦り気味にもなってしまいますが、これまでのこども達の成長をじっくりとかみしめながら、こども達との時間を過ごす…そんな季節に今年もなりました。今年度もたくさんのこども達と関わり、笑ったこと、喜んだこと、そして時には悩んだり、考えさせられたこと…思い返せば本当に色んな出来事がありました。週1回の体育教室ではありましたが、こども達の成長をすぐそばで感じ、見守ることが出来て、とても嬉しく思っています。それと同時に毎年この時期になると考えることがあります。それは“こども達は体育教室の時間をどんな風に感じていたんだろう?”ということ。僕が理想とする体育教室の時間とは、運動が得意な子は勿論、自信がなかったり、運動が苦手だと思っている子にも、いっぱい楽しんでもらえる…そんな時間。だから、同じ種目ばっかりしつこく、くり返し練習することはほとんどありませんでした。色々な動きの運動をしながら「この前やったのは難しかったけど、これは出来た!」「あれ、すっごく面白かったよね!」と、一つでも多くの“うれしかった!”“たのしかった!”を感じてもらえるように“楽しい時間”を一番に考えてレッスンをしてきました。じゃあ、毎週の体育教室の時間をこども達全員が心から楽しめたか?と聞かれると、必ずしもそうではないかもしれませんが、体を動かす事の楽しさ、何かが出来たときの達成感、なかなか出来ないことが頑張って出来たことの喜び、それを励まし、励まされたこども達同士のつながり…これらの経験は、これからこども達が成長していく中で、かけがえのない物になっていくと思います。
これからも、この先も“がんばること”は勿論大切なことですが、“がんばらせられる”のではなく、こども達が自ら「やってみよう!」「がんばろう!」と思えるような環境をつくってあげることで、意欲や、やる気は、いくらでも引き出すことができると僕は思っています。こども達の成長のスピードはそれぞれですし、得手不得手もあります。見たことや、教えてもらったことがすぐに出来るようになる子もいれば、時間がかかる子も勿論います。色々なことがすぐに出来るようになるのは、凄いことですし、すばらしいことだと思いますが、時間がかかりながらも頑張って取り組む姿は、それにも劣らない素敵で、すばらしい、“味のある”時間だと僕は思います。僕がそうなんですが“我が子”を見ていると、「あ~もう!」と思うことが多々あり、とやかく言ってしまいがち…でも慌てず、焦らず、楽しみながら、結果を急いで見ようとせず、出来るようになるまでの“過程”を大事にかみしめながら、がんばりを認め、応援し、時には励ましながら優しく見守っていく事が大事なんですよね…(これがとっても難しいのですが…)
いよいよ4月から1年生になる年長さん!色んな学校に行っても、遠くにお引っ越ししても、幼稚園でのことを忘れずに、今のままの優しく強い心で、無邪気な笑顔のままで、ゆっくりゆっくり大きくなっていってくれることを願っています!そして、進級する年少さん、年中さんは、4月から体育教室が始まります!これまでと変わらず“楽しい時間”を第一に、僕がこども達に経験して欲しいこと、感じてもらいたい事を、体をたくさん動かしながら伝えていけたら…と思っています!!
最後になりましたが、“げんきワールド”を1年間読んで頂き本当にありがとうございました!!

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