天使こども園ニュース

なんでもない日 10月号 副園長 早川群

  • 2026.10.01
  • 副園長

「世界旅編」
~怪しいキャンディ~

ナミビアの旅を終えてメンバーと別れ、
南アフリカへと向かいました。
新しい国や地域に行く時は、
事前に少しだけ現地の治安を調べたり、
宿のスタッフに聞いたりして、
情報を収集していきます。
南アフリカは貧富の差が大きく、
主要都市での殺人、強盗、誘拐、麻薬などの
犯罪が昼夜問わず多発しているようです。
同じ時期に別のグループでナミビアを旅していて
出会ったタイラと南アフリカのケープタウンで再会し、
同じ宿で休憩していると、
私たちの傍にずっと一人の男性が立っていました。
その男性は焦点が合っておらず、
ずっとクチャクチャと口を動かしながら
私たちを見ていました。
気味悪さを感じながらも、
見て見ぬふりをして会話を続けていました。
するとその男性は突然「キャンディを食べるかい?」
と持っていた小瓶を渡してきました。
ちらっとラベルを見ると、
それが大麻成分の入ったものだと分かりました。
勿論断りましたが、大麻使用者は他にも数人いた為、
翌日に違う宿へ移動しました。
旅中は節約するために安宿に泊まるので、
こういうことは珍しくありません。
身を守るためには、スタッフや宿泊者の雰囲気を見て、
違和感がある時は早く宿を変えるのも
安全対策の一つです。
その後、アフリカ大陸の最南西端である
「喜望峰」という岬を訪れ、アフリカ旅の終盤を感じ、
世界三大凶悪都市として有名な、
首都の ヨハネスブルクへ移動しました。
ここはかなり危険視されている都市で、
市の中心地でも
地元民すら近づかない場所が多々あるそうです。
夜行バスを利用して早朝に到着し、
大荷物を背負ったままの移動は危険なため、
宿のチェックイン時刻まで、
ケンタッキーで読書をして過ごしていました。
お店側としては、
大した支払いをせずに
長時間滞在することは迷惑だろうけど、
店を出る時に「よく休めた?」と
店員さんが声を掛けてくれました。
宿へ移動する前に夕食の買い物をしておこうと
少しだけ街を歩くと、
酒屋などの小さい店には鉄格子がされており、
店内に入れずに小窓で販売をするようになっていて、
スーパーなどの大きな店の前には
多くの警備員が配置されていました。
「おい、そんな大荷物で何をしているんだ!」と
警備員に焦った様子で声を掛けられたり、
路地に座り込んで自らに注射をうつ人や、
たくさんの路上生活者、
焦点の合わない人たちを見たりして、
さすがに危機感を感じたので、
すぐに配車アプリでタクシーを呼びました。
車内から見る街並みは、
どの家も先端が槍のように尖った鉄柵に囲まれており、
治安の悪さを実感しました。
同じ街の人同士の大きな貧富の差、
摘発する件数が多すぎて
犯罪を見て見ぬふりをする警察官たち。
もし自分が、生活を成す術がなく、
空腹などで今を生きることが精いっぱいな時、
お腹いっぱいに食べるなど、
裕福な暮らしをしている人が
目の前にいたらどんな気持ちになるのでしょうか。
また、自分の子どもがそんな状況だったらと考えると、
単に治安が悪いとか危険だとかそんな言葉だけでは
表現できない現状がそこにはありました。
そんな大きな問題について
どうにか出来る力はありませんが、
目の前の子どもたちと日常の幸せに
感謝しながら過ごしていきたいと思います。
アフリカ大陸を旅して約2カ月、
国や地域によっての違い、楽しさ、
危険をたくさん感じました。
この後、南アフリカを出て、
とても素敵な秘境を見つけました…。

【アフリカ大陸最南西端 喜望峰】

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