


なんでもない日 9月号 副園長 早川群
「ナミビア編➀」
~2万km離れた婚約者?~
ザンビアを出て隣国のナミビアへ向かっていた私は、
旅中に出会った旅人情報により、
ナミビアは観光地間の距離が遠く、
交通機関も主要都市にしかないため
ロードトリップ仲間を集めて
レンタカーで旅をするのが主流だと聞きました。
計画性もなく、1人旅の私に、そんな旅友はいません。
しかし、本当に運が良いことに、宿で出会った日本人が
これからナミビアにて
4人でロードトリップをする予定で、
私もそこに加えてくれることになりました。
ナミビアに入ると、同じアフリカ大陸でも、
今までの旅路の景色とは
少しずつ変わっていくのが分かりました。
整備された道路やお洒落な建物が増え、
経済状況が安定してきているように感じました。
昔ドイツの植民地であった名残なのか、
白人の方が増え、
スーパーにもたくさんのソーセージが並んでいました。
移動する際も、
大手のバス会社が南アフリカを中心に
ナミビアまで通っているので、
予約がWEBからできる、綺麗、
エアコンがあるなど、
今までのバス移動と比べるとかなり快適でした。
そして、旅メンバーで初顔合わせをして、
いよいよナミビア旅が始まりました。
8泊9日で、レンタカーやキャンプ道具を借りて旅します。
中心部から離れるほど建物も何もない荒野を
目的地に向けて毎日数時間移動し、
夜はキャンプをする繰り返しで、
この時ほど焚火やキャンプ慣れしていることが
役に立った事はないかもしれません。
ただでさえ海外を旅するということで
ハプニングだらけですが、
初対面のグループが衣食住を
連日共にするという事で色々とトラブルも起きました。
しかし、毎日みんなで焚火を囲んで乾杯し、
それぞれの経験や将来の話をした時間は、
深い思い出となりました。
世界一美しい部族と言われているヒンバ族の村を訪れ、
村長さんから村についての説明を聞いている時、
「君は結婚しているのかい?」と突然聞かれました。
独身であることを伝えると、
「私の娘が君を気に入ったみたいだから、
お嫁にもらってくれないか?」と言われました。
冗談混じりの本気のような言い方に、
「もし彼女と結婚するなら、
私がここに住むの?彼女が日本に来る?」と聞くと、
「彼女が日本に行くよ」と言いました。
「それはそれでやめてくれ。」と内心思いながら、
彼女の視線とジェラシーを受け止めつつ、
「俺の嫁はこんなところにいたのか。」と
そっと思い出にして村を去りました。
初めて求婚された女性は、
前歯がなく、服も着ておらず、言葉も通じないけど、
笑顔が素敵な女性でした。
「結婚するならどんな人がいい?」
と聞かれたら、どう答えるでしょう。
世間一般的に言えば、内面や外見、
収入面など生活に関することを
答える人が多いのでしょうか。
しかし、「基準」とは
今まで育ってきた自分の環境から
生み出されたものであり、
いくらでも変りようがあるものです。
自分の中の当たり前が覆される世界へ行くと、
固定概念に囚われていたことに気付き、
自然とその環境に馴染もうとして
視野が広がっていきます。
そうするといつの間にか
幸せのハードルは下がってそうですね。
それでもやっぱり、
日本に来るなら服は着て欲しいものです…。笑
【ヒンバ族の婚約者?】

【旅仲間とのキャンプ】

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