


こどもの眼 7月号 園長 早川 成
「こどもの眼」 ~ さぁ夏休み‼ ~
園長 早川 成
あっという間に一学期もあと少し、いよいよ夏休みが目の前です。
旅行や帰省、日帰りのお出かけやイベント等、すでにいろいろな計画が進んでいるかもしれませんね。
今どきの夏休み事情は、我が子が幼かった30年前とは随分違いますし、ましてや私が子どもだった頃(そのまた30年前)とは全く違っていると思います。
昔は、夏休みと言えば、子どもには子どもだけの時間がたっぷりありました。
何をしても、何もしなくてもいい時間です。ひと言で表すと〝自由〟だったと思います。
更に、テーマパークやイベント等の娯楽施設も少なく、近所の遊び場で日が暮れるまで(いや、暮れてからも)遊んでいました。
今とは社会の環境が大きく違い、〝お金を使わずに遊べる時代〟でした。
刺激の強い楽しみや特別感のあるお出かけは、今と比べて格段に少ない夏休みでしたが、退屈でつまらない毎日を過ごしていたかというと、そんなことはありません。
友達と誘い合い、どこに行こうか何をして遊ぼうかと毎日忙しく、朝早くから虫捕りに行ったり、暗くなってから集まって花火をしたり、普段はできない遊びに一生懸命でした。
いつもの仲間といつものように遊ぶ夏休みでしたが、時間がたっぷりあって、思いっきり羽を伸ばして遊んだことが懐かしく思い出されます。
さて、今回〝さぁ夏休み!〟と、力んだ感じのタイトルにしたのには二つの理由があります。
一つは、時間とお金をかける「特別企画」も夏休みならではの醍醐味ですので、そのチャンスを大いに満喫して楽しんでいただきたいと思う気持ちからです。
そして、もう一つは、子どもたちは、スペシャルなイベントが大好きな反面、やりたいことを好きなだけできる〝日常的な遊び〟を何よりも楽しいと感じる一面があります。
「せっかくの夏休みだから…」と、BIGイベントを計画しがちですが、身近にある何気ない出来事や他愛もない会話を、たっぷりと、じっくりと味わう日常の時間も是非大切にしていただきたいと思います。
毎朝、「園長先生、ダンゴムシたくさん捕ったよぉ」と報告に来る男の子がいます。
いつもその繰り返しで会話が広がらなかったのですが、先日お隣の家の庭から車が出て行くのを眺めながら「どこかにお出かけかなぁ?」と私が言うと、その子が「きっとお寿司屋さんに行くんだよ!」と言いました。
面白くなって「いいねぇ!先生も一緒に行きたいなぁ!」と続けると、その子が突然「そういえば、園長先生、お寿司屋さんで着替えてたよね?」と言うのです。
「えっ何?お寿司屋さんで?着替えてた??」何のことだか分からずあっけにとられましたが、二人で笑いました。
これが子どもとの会話の魅力ですね。意味がわからなくても、なぜかわかり合えるのです。
さぁ夏休み!心掛けて、ちょっとだけいつもよりゆっくりと、子どもとのお話タイムを楽しんでみませんか?
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