天使こども園ニュース

なんでもない日 7月号 副園長 早川 群

  • 2026.07.02
  • 副園長

世界三大瀑布の一つ
「ヴィクトリアの滝」への観光拠点である
ザンビアのリビングストンから少し離れたところにある
「ムケ村」という小さな村を訪れました。
アフリカを旅するうえで、
現地の暮らしを体験してみたかったからです。
村長のアレックスが歓迎してくれて、
案内しながらたくさんの話を聞かせてくれました。
この村では2020年に幼稚園を設立し、
寄付やボランティアなどの協力により、
教育環境が栄えていっている。
しかし、卒園後は
4km程離れた町の小学校へ通う必要があり、
登校途中にゾウやライオンなどの
動物の被害に遭う子ども達がいるという。
それにより現在、
村に小学校を設立するために様々な方法で
協力を求めている。
その一つとして村で民泊体験をして、
宿泊サイトに載せることで私のように旅人が
たまに現れるようです。
そこでの滞在費は全て村に寄付されています。
ひとしきり話を聞いたあとに散歩していると、
幼稚園を終えた子どもたちが遊び始めました。
すると、外国人の私に興味津々な子どもたちに
あっという間に囲まれました。
彼らは、ボランティアの先生に
英語と算数を習っているようです。
アフリカでは、英語は母国語ではありませんが、
ほとんどの人が流暢に話します。
幼少期に自由に遊ぶことが大前提の彼らだからこそ
勉学に興味を持ち、
吸収するスピードがとても速いようです。
人懐っこい子どもたちは、
すぐに「ぐん!川にいこうぜ!」と誘ってくれました。
おおよそ2歳〜8歳くらいの子どもたちがいました。
当然のようにトラブルは起きますが、
小学生くらいの子たちが間に入って
自分たちで解決しています。
ずっと手を繋いでくる子がいたり、
一緒にサッカーをしたり、
気が付くと日が暮れるほど
夢中になって遊んでいました。
こんなにもかわいい子どもたちが
動物の被害に遭って生涯を終えるかもしれない
と考えると胸が苦しくなりました。
その晩、御飯をアレックスの家族と共にしました。
料理は「シマ」と呼ばれる
ザンビアの主食と鳥の頭でした。
決して贅沢といえるご飯ではなかったですが、
現地のありのままの食事を体験できたことで
充分に満足しました。
アレックスは若くして村長になり、幼稚園の設立など、
子どもたちや村の事を考えて尽力している姿が
本当に素敵で尊敬しました。
そして、この村の子どもたちが自分のやりたいことや
学びたいことが出来る環境がこれからも少しずつ
発展していくといいなと強く感じました。
発展し続ける便利な世の中で、
自分のやりたいことを選択できる環境だからこそ
育たない力や失われていく力、
不便な環境だからこそ育まれる力があります。
だから、「あぶないから」「こどもだから」と
大人が決めつけるのではなく、
子どもたちみんなが生まれ持っている
「やりたい」という気持ちを自ら主張でき、
可能性を広げることができる環境で
あり続けたいと思います。

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