天使こども園ニュース

なんでもない日 5月号 副園長 早川 群

  • 2026.05.08
  • 副園長

~アフリカ最高峰キリマンジャロ山➁~

キリマンジャロ登山もいよいよ終盤です。
4日目、約7時間歩いてベースキャンプへ。
標高4673m。
だんだんと酸素が薄くなってきているのを
息苦しさで感じていました。
夕食を食べて仮眠をとった後、
遂に山頂アタックが始まります。
深夜0時頃、出発の準備をしていると、
まさかのサブガイドのワシントンが高山病を患い、
動けなくなるというアクシデントが発生しました。
代わりにコックがサブガイドとなり一緒に登ります。
まだ真っ暗な中、ヘッドライトの明かりを頼りに、
とにかく呼吸が乱れぬように息を整えながらゆっくりと登ります。
「もう無理」と途中で岩場に座り込んで泣いている人、
ガイドに支えられながら引きずられるように登っている人、
定期的に飛んでいる救助のヘリコプターなどを見ると、
「新しい世界だなあ」と心の中で感じながらも
「ここからが正念場だ」と気合いを入れなおして
一歩一歩と足を進めていきます。
やがて朝陽が昇り始めました。
精神的にも肉体的にも疲れて
眠気からボーっとして足だけを動かしている状態でしたが、ふと振り返った時のあの美しい朝陽の景色を
私は一生忘れることはないでしょう。
今思えば、登頂した時よりもこの瞬間の方が感動しました。
そして、山頂アタック開始から約8時間後、
遂に山頂のウルフピークへ登頂しました。
「最高だ~!素晴らしい自然、景色、出会いを経ての
達成感と感動。言葉にできない感情が押し寄せて、
心の底から挑戦してよかった。
幸せとは健康。まさにそれを感じた日々でした。」
(登山後の旅日記より)。
クルーたちと歌ったり踊ったりして登頂を祝い、1時間ほど滞在して下山しました。
ペースがゆっくりの登りより、ペースが速い下りの方が膝にも負担がかかってきつかったです。
6日目、遂に下山。登頂証明書をもらい、
昼食を食べてクルーたちと乾杯し、帰宅しました。
久しぶりにシャワーを浴びて、
その日は深い眠りにつきました。
ふかふかのベッド、電気や水があることなど、
普段当たり前になっている幸せを噛みしめて過ごしました。
あとがき
思い返せばあっという間の6日間でした。
挑戦したことを達成した喜びはもちろんありましたが、いろんな人との出会いや壮大な自然など、
私が現在も思い返すのは結果よりも過程の経験です。
毎日雲の上から夕陽を眺めて、
夜になると満天の星空の下で、
数々の絶景を前にボーっと自分と向き合う時間が
どれほど貴重で幸せな時間なのかと実感しました。
そして、登山にかかった費用の約22万円の半分以上は入山料で国に支払い、残りの約10万円を
会社と5人のクルーで分けると考えると、
いくら物価が安いとはいえ、6日間の過酷な労働と給料が割に合わないのではないかという現実を感じました。
「キリマンジャロ山に登る」それだけを決めて旅に出ましたが、
実際に経験してみると、行かないと分からないリアルをたくさん感じることができました。
「日本が恵まれている」というよりも、そういう世界があることを自ら感じ、知ることができて良かったと思いました。

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