天使こども園ニュース

こどもの眼 5月号 園長 早川 成

  • 2024.05.01
  • 園長

「こどもの眼」
~ なかま ~ 
園長 早川 成

「群先生、一緒にキャンプ行くって約束したの、覚えてるかなぁ?」
妹のお迎えに付いて来ていた卒園児のお兄ちゃんが言いました。
「何年生になったらって約束なん?」と聞くと、「4年生。もう来年やん!」と嬉しそうです。
「早いなぁ、もう4年生になるんやねぇ…。」と私が言うと、突然「園長先生は何年生まれ?」と質問されました。年齢ではなく、生まれ年を聞かれたのでちょっと気になりながら、「昭和37年だよ」と答えると、「いや、1900何年?」と聞き返すのでした。
ますます気になりますよね。では、この続きをどうぞ。
「ん?1962年だけど、どうして?」
「今、何歳?」(結局はそれが聞きたかったのかな?)
「61歳。今年62歳になるんよ。もうおじいちゃんやね。」
「ふ~ん。ということは、2歳の時からあったってことかぁ。」
「何が?」
「洋服の青〇、今年60周年なんだって!」
 思わず吹き出して笑い、近くで不思議そうにしているお母さんに報告して、もう一度一緒に大笑いしました。
そして、「一家に一人いてほしいキャラクターですよね。このまま大きくなっていってほしいですね。」と、お伝えしたのでした。
 屈託なく話しかけてくる人懐っこさと、奇想天外な発想はちっとも変わっていません。
〝洋服の青〇〟の60周年に関心があることも、先が読めない会話も、ツボにはまる面白さも相変わらずで、その子らしさは当時のままです。
一方、来年4年生になるという自分の成長から園長の年齢を連想し、それと〝洋服の青〇〟の60周年をつなげて引き算してみせるというのは成長した姿です。
「ちっとも変わらないけど、大きくなったなぁ…。」と、心がほんわりとする嬉しい出来事でした。

 さて、最近なぜか続けざまに卒園児と出会う機会がありました。
居酒屋で友人と飲んでいるときに「園長先生、覚えてますか?」といきなり話しかけてきた二人は同級生で大学卒業の年齢になっていました。
たまたま入ったカフェで「間違っていたらすみません。天使幼稚園の園長先生ですよね?」と話しかけてくれた女性は25歳になるそうです。
すぐには思い出せなくても、名前を聞くと当時のことが思い出され、十何年ぶりの再会に大喜びしたのでした。
また、先日タイムカプセルを受け取りにお母さんと一緒に来た男の子は、卒園後もずっと虫や動物が大好きだそうで、トカゲの話で盛り上がりました。
私が「もりぞうさんが大好きだったよね?」と言うとニヤリと笑っていましたが、その照れくさそうな笑顔は当時のままでした。

 懐かしい話をしていると、「卒園していてもみんな仲間だなぁ」とつくづく思います。
仲間の定義はわかりませんが、「なんかいいんだよなぁ」って感覚や、「つながっている」っていう実感が〝なかま〟な感じなのです。天使で過ごす〝なかまの時間〟を大切にしたいと思います。

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