げんきワールド　5月号　体育講師　手嶋和仁（げんきスポーツ）

• 2022.05.30
• コラム

　【甘いスクランブルエッグ・斜めに切ったウインナー・白ごはん・お茶・ケチャップ…】何の事だかわかりませんよね…
我が家の冷蔵庫にマグネットで貼ってある紙に、油性マジックで、かなり汚い字で大きく書いてあるのですが、これは二男が「朝ご飯は毎日これにして！」と、書いたメニュー。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、二男は結構遠い高校に通っていまして、朝は５時に朝食を食べ、５時半過ぎの電車に乗り、部活に行っています。朝早いこともあり、あまり食欲がわかないのでしょうが、あれはいやだ、これはいやだ…と、毎朝４時半に起き、朝ご飯＆お弁当を作っている奥さんを困らせるのが日課。
そんなある日、所属しているラグビー部の“寮”に二男が泊まりに行ったのですが、帰ってきたかと思ったら、ノートをびりっと破り、何かを書き出しました。それが上に書いたメニューなのです。
何でも、寮で食べた朝食が、すっごく美味しかったらしく、“これなら毎日食べたい！”と思い、忘れないうちに書いたとの事。（こんな簡単なメニュー〈失礼〉…紙に書かなくとも、なかなか忘れないと思うのですが…白ご飯、お茶って…）
もうオチはお分かりかと思いますが、そのメニュー、１ヶ月も続かず、今は「はぁ～？こんなにいっぱい食えんし？」だの「最近ウインナー好かんっちゃんね」だの「時間がないのにこんなに熱くせんでくれん？」だのと、文句たらたら…「じゃあ何が食べたいとよ！」と怒りの奥さん。
そりゃ、毎日同じ朝ご飯だったら飽きも来ますよね。僕が朝ご飯を作るわけではないので、奥さんには申し訳ないのですが、そんなやりとりを寝床で聞きながら、なんかおもしろいなぁ…と一人でニヤニヤしています。
「朝は軽く食べたい…」と、パンを出せば「何か物足りん」「朝はパンじゃなくって米を食べんと力が出らん！明日から納豆ご飯にして！」と言ったかと思ったら、「納豆食いたくない…」と、気分によって言うことも、てんでバラバラ。
中々のわがままっぷりが、僕にはやっぱりおかしくて…そんな時、ふと冷蔵庫に目をやると【甘いスクランブル…】の紙が“トライくん”というなんとも拍子抜けしたラグビーキャラクターのマグネットで冷蔵庫に貼ってあり…しかも、貼られて３ヶ月以上は経っています…それを見ると何だか“つぼ”に入ってしまい、またニヤニヤ…いったいいつまで貼っておくつもりなのか、奥さんも、二男もそのメニュー表？を冷蔵庫からはがす気配はなく、いつ、だれがはがすのかも僕の密かな楽しみに…　　　
気付いたら、またまたどうでも良い内輪ネタをっ（汗っ）恐縮です（汗っ）

　さて、「はなれるれるれる～っ！」お家でお子さんが口にしていませんか？
これは、体育教室の“準備体操”や“かけっこ”の時に間隔を開ける時に、僕がこどもたちに言う、お決まりのセリフなのですが、こども達の耳に残っているようで、体育教室の時間以外でも、「れるれる～っ」と言っているこどもたちを、よく見かけます（笑）　　僕がこどもの頃からある、お菓子の“ねるねる○○ね”のようですが「お友達と離れて～」「あいだを開けましょう～」より、“キャッチー”で、その時が一瞬でも楽しくなるかな～と思い、今では多用しているのですが（笑）　
本家本元（真似した訳じゃないですよ）の“ねるねる○○ね”のネーミング、考えた人は凄いなぁ！と感心します。
昔はＣＭが頻繁に流れていたので、その印象ももちろん強いのでしょうが、この先歳を重ね、いくつもの商品名を忘れていっても、この名前は忘れることはなさそうです。　　
少しでも、こども達が“ワクワク感”を持てるような、少しでも今から始まることにドキドキできるような！そんな“言葉”をこれからも考えていきながら、こどもたちとの時間を共有していきたいなぁ…なんて、考えてます。
“はなれるれる～”は皮肉にも今の世相に合った言葉かもしれませんが、この先は大好きなお友達や先生達と、もっと思いっきり“くっつくつくつく～”って、できるようになる日が１日でも早く来ますように！！
…しかし、“くっつくつくつく～は、ちょっと安直ですね（汗っ）”来るべきその日のためにもっと素敵なワードをっ！！