こどもの眼 7月号 園長 早川 成
「こどもの眼」~ みてみて!! ~ 園長 早川 成
「あっそれ、すみっこぐらしじゃない?」
「ほんとだ、すみっこぐらしやん!」
「私も持っとる、すみっこぐらし!」
門に遊びに来た女の子たちが言っています。
「隅っこ暮らし??」私には何のことだかさっぱりわかりません。
よく見ると、ハンカチのキャラクターのことを言っているようですが、到底理解できません。
思い起こせば、女の子が話題にするキャラクターは随分前からわからなくなっています。
ディズニーは何とか大丈夫、スヌーピーからキティちゃんとミッフィーぐらいまではわかるとして、マイメロ、リラックマ、ジュエルペット、シナモロール、ポムポムプリン、ボンボンリボン…となると、うさぎ?ねこ?くま?と、いったい何のキャラクターなのか、どれが何でどう違うのか、さっぱりわかりません。
ただ、子ども達はそんなことはどうでもいいみたいですね。
私がわかったからといって会話が盛り上がるわけでもなく、自分達で楽しんでいるので、へ~とかふ~んとか言うだけで、邪魔をしない方がいいみたいです。
さて、子ども達が帰ってきて1か月半。梅雨の晴れ間に弾けて遊ぶ子ども達が「えんちょうせんせー!」「ほら、みてみて!!」と、いろいろなものを見つけては持ってきて、賑やかな毎日を過ごしています。
冒頭のハンカチのエピソードも、実はキャラクターの話では終わりません。
「たまご作って~」「時計つくって!」と、ポケットからハンカチを出して差し出すのは年長さんのリピーター達。
最近では、たまごはカチカチとふわふわの2種類に、時計も両腕に…と、注文がバージョンアップしてきています。私も対応が大変ですが、お母さんも洗濯が大変でしょうね?
コロナに続く大雨で予定が狂ってばかりですが、子ども達の〝みてみてパワー〟は全開です。
休園が続き保育が思うようにいきませんが、こんなときこそ〝転んでもただでは起きない〟精神の本領発揮で乗り切りたいと思います。
保育(=遊び)は、時間の長さではなく中身が大事!「量より質」で勝負です!
そのために、子ども達が貝殻や石を拾い集めるように、私達も彼らの「みてみて」や「あのねあのね」を拾いまくりましょう!
子ども達が小さな虫を見つけて掌の上で愛でるように、彼らのやりたいことや隠れた力や見つけて大切に育てましょう!!
残された1学期、子ども達の興味を刺激し、遊び心をくすぐるようなもの(環境)をたくさん提供できるように工夫したいと思います。ご協力をお願いします。
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