天使こども園ニュース

げんきワールド 3月号 体育講師 手嶋 和仁(げんきスポーツ)

  • 2020.03.12
  • コラム

「今日で最後なんよね…」「え~!!いやだ~っ!」というのは、年長さんとのやりとり。マラソン大会も終わり、気が付けば最後の体育教室…あれもしたかった、これも教えておきたかった…と、思うことはいっぱいですが、これまでのこども達の成長をじっくりと思い返しながら、こども達との時間を過ごす…そんな季節に今年もなりました。
今年度もたくさんのこども達と関わり、笑った事、喜んだ事、そして時には悩んだり、考えさせられた事…思い返せば本当に色んな出来事がありました。
週1回の体育教室ではありましたが、こども達の成長をすぐそばで感じ、見守ることが出来て、とても嬉しく思っています。
それと同時に毎年この時期になると考えることがあります。それは“こども達は体育教室の時間をどんな風に感じていたんだろう?”ということ。僕が理想とする体育教室の時間とは、運動が得意な子は勿論、自信がなかったり、運動が苦手だと思っている子にも、いっぱい楽しんでもらえる…そんな時間。だから、同じ種目ばっかりしつこく、くり返し練習することはほとんどありませんでした。
色々な動きの運動をしながら「この前やったのは難しかったけど、これは出来た!」「あれ、すっごく面白かったよね!」と、一つでも多くの“うれしかった!”“たのしかった!”を感じてもらえるように“楽しい時間”を一番に考えてレッスンをしてきました。
じゃあ、毎週の体育教室の時間をこども達全員が心から楽しめたか?と聞かれると、必ずしもそうではないかもしれませんが、体を動かす事の楽しさ、何かが出来たときの達成感、なかなか出来ないことが頑張って出来たことの喜び、それを励まし、励まされた子供達同士のつながり…これらの経験は、これからこども達が成長していく中で、かけがえのない物になっていくと思います。

これからも、この先も“がんばること”は勿論大切なことですが、“がんばらせられる”のではなく、こども達が自ら「やってみよう!」「がんばろう!」と思えるような環境をつくってあげることで、意欲や、やる気は、いくらでも引き出すことができると僕は思っています。こども達の成長のスピードはそれぞれですし、得手不得手もあります。見たことや、教えてもらったことがすぐに出来るようになる子もいれば、時間がかかる子も勿論います。
色々なことがすぐに出来るようになるのは、凄いことですし、すばらしいことだと思いますが、時間がかかりながらも頑張って取り組む姿は、それにも劣らない素敵で、すばらしい、“味のある”時間だと僕は思います。
僕がそうなんですが“我が子”を見ていると、「あ~もう!」と思うことが多々あり、とやかく言ってしまいがち…でも慌てず、焦らず、楽しみながら、結果を急いで見ようとせず、出来るようになるまでの“過程”を大事にかみしめながら、がんばりを認め、応援し、時には励ましながら優しく見守っていく事が大事なんですよね…(これがとっても難しいのですが…こどもが大きくなればなるほどに…)

いよいよ4月から1年生になる年長さん!色んな学校に行っても、遠くにお引っ越ししても、幼稚園でのことを忘れずに、今のままの優しく強い心で、無邪気な笑顔のままで、焦らず楽しく、ゆっくりゆっくり大きくなっていってくれることを心から願っています!
そして、進級する年少さん、年中さんは、4月から体育教室が始まります!これまでと変わらず“楽しい時間”を第一に、僕がこども達に経験して欲しい事、感じてもらいたい事を、体をたくさん動かしながら伝えていけたら…と思っています!!
最後になりましたが、“げんきワールド”を1年間読んで頂き本当にありがとうございました!!

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