げんきワールド　１２月号　体育講師　手嶋和仁（げんきスポーツ）

• 2019.12.13
• コラム

先日、何を思ったのか生まれて初めてちゃんとした？“料理”を作ってみました。
僕は魚釣りをするので、釣ってきた魚やイカなどは自分で捌きますし、“刺身”はかなり素早く、綺麗にひくことができます。“自分で釣ってきた魚は、人に色々してほしくない、最後まで自分で調理しないとイヤ”という、端から見ると嫌～なこだわりがありまして…（やなかんじでしょ？）
キャンプ等で簡単な焼き物や炒め物をしたことはあったのですが、魚を捌く、インスタントラーメンを作る以外で台所に立つのは多分初めて…何を作ったのかというと…“カレールーを使わない本格カレー！”…と、ネットの見出しにもありそうなメニュー。
もちろん、ネットを見ながら作ったんですが…まずは買い物に行き、スパイスを選ぶのですが、聞いたこともなければどんな味や匂いなのか想像もつかない、色とりどりの粉、トマトピューレ？香草？鶏肉はどの部位を？…ながいなが～い買い物を済ませ、いざ調理開始！…が、鍋で作るのかフライパンで作るのか？大きさは？どれぐらいの量が出来るのか？全てが分からないことだらけ！ネットの写真はフライパンに見えたので、フライパンで作ることにしました。
まずはタマネギのみじん切りからっ！…簡単に思っていたのですが、タマネギは言うことを聞いてくれず、やたら細長～くなったり、まな板からぽろぽろとこぼれ、床はタマネギだらけ…なんといっても驚いたのが、涙がとめどなくあふれるじゃありませんか！時々テレビなんかで涙を流しながらタマネギを切るのを見ますが、正直ここまでの威力だとは思いもしませんでした。
あまりの涙の量に、途中でめがねかゴーグルを探しましたが見あたらず、結局身体を思い切り反らせてみじん切りをやり遂げました。ここまでで、かなり“おなかいっぱい”になりつつあったのですが、炒めていくうちにだんだんと飴色になっていくタマネギを見ていると、何だか楽しくなってきました。
スパイスは目分量、何となく“隠し味に入れると良し”と、聞いたことがあるような無いような、（ここはあえて調べない！）ヨーグルトやその他諸々を恐る恐る足していき、水を入れるとフライパンではこぼれそうになり、途中鍋に移し替え…ちょこちょこ味見をしていると、美味しいのか美味しくないのか分からなってきました…が、そうこうしているうちについに完成！！たった２～３人前ぐらいの、具は鶏肉だけのカレーを作るのに実に２時間超…慣れないことをするとこんなにも時間がかかるのかと驚きました。
外出先から帰ってきた奥さんの「くさっ！なんしたとっ？」こども達の「マジくさっ！」の言葉でかなり心配になりましたが、いざ食べてみると、びっくりするぐらい美味しくできていて、奥さんも、こども達も「本当においしいっ！」と言ってたくさん食べてくれました。
まあ、半分は慣れないことをした僕を気遣っての言葉でしょうが、自分が作った料理を「おいしい！」って言ってもらえることがこんなにも嬉しいとは！そして、たいした料理はしていませんが、料理の大変さを身をもって知りました。毎日毎日メニューを考え、家族のためにご飯を作ってくれているお母さん、お父さん方、本当にすごいなあ…４４歳にして初めて心からそう思えたのでした…（遅っ）
　クリスマスにお正月、楽しいイベントが待っていますね！体調には十分気をつけられて、素敵な年末年始をお過ごし下さい！新しい年に、元気いっぱいのこども達と会えるのを楽しみにしています！
あっ、お正月にはおせちもいいけどカレーも！ですねっ！