げんきワールド6月号 体育講師 手嶋和仁(げんきスポーツ)
さあ!今年も夏が近づいてきましたよ~!…
夏の体育教室では、ほぼ毎日プールに入る僕。ぽっこりおなかではかっこ悪いぞ!ということで、先日から僕のダイエットが始まりました!
日頃は毎晩お酒を飲み、お腹いっぱいになるまでご飯を食べているので、単純に夜、絶食することにしました。
(週末は飲んで食べて良し!という自分ルールつき…)一日目はかなりつらかったのですが、だんだんと慣れてきて、飲み食いしなくても
大丈夫になりました。
家族が夜ご飯を食べているのを見ると食べたくなるので、毎日夕食の時間になると、近くの温泉に2時間ほど行き、サウナの中で腹筋したり、
うちに帰って寝る前にまた腹筋したり…そんな生活をすること2週間…どれぐらい体重落ちたかな~♪と、体重計に乗ってみると…!!!
なんと、300グラムしか落ちていません!!さすがにこれにはびっくり…お腹ぺこぺこの時の“こってり料理”を振り切り、1日すっごく
暑かった時のビールも我慢して、かわりに水を飲んだのに…あんなに我慢したのに300グラムって…一気にやる気がなくなってしまい、
今回のダイエットは終了し、通常の夜ご飯に戻して1週間…体重計に乗ってみると1.5㎏体重が減っていました…なんででしょうか?
さあ!今年もぽっこりおなかでプールに入るぞ~
さて、先日、体育教室で鉄棒の“前回り”(ジャンプで鉄棒にお腹をくっつけ、手足を伸ばして体を支持し前に回る)をしました。
やったことがある子も多く、一見シンプルな技のように見えるのですが、鉄棒を使った運動の中では一番怖がる子が多い種目です。
ただ跳び乗って回るという動きの中には、実に様々な力や動きが組み合わさっていて、鉄棒に跳び乗るための瞬発力、手足を伸ばして
鉄棒の上で静止する支持力、おへそを見ながら体を丸める動きや、落ちないようにしっかりと鉄棒を握る握力、回転するときに、鉄棒を
握っている手を回すための力の強弱…といった力や動きの他にも、回る度胸や思い切りも、勿論必要です。
こども達が怖がる原因は色々あるのですが、まず足が地面に着いていないこと(高い所)や、前に回る(経験が少ない子は、倒れるような
感覚になってしまう)動き、頭と足が反対(さかさま)になる事などが、主な理由なのですが、これらの動きは日常生活の中ではあまり
しない子も多いのではないでしょうか?
経験がなかったり、少なかったりすることを「はい、やってみて!」といっても怖いでしょうし、「できるかな?」と不安になるのは
当たり前のことです。だからといって、お家で毎日逆立ちを練習したり、しょっちゅう高いところに連れて行って「はい、慣れて!」
なんていわれても、こども達には良い迷惑です。鉄棒が怖い…と思っている子にくり返し練習させるのはもってのほか!
何より同じ事のくり返しじゃ楽しくありません。ではどうしたらよいか…たくさん体を使い、動かして遊ぶ経験をたくさんさせてあげる
ことです!好きなように、走り回り、登ったり、降りたり、ジャンプしたりして遊ぶ!一言で“遊ぶ”といっても子供達の好きな遊びには、
多くの筋肉を使う運動が含まれています。これだけで体力や技の様なものも身に付いてきますし、こども達なりのルールや決まりを自分たちで
考えるようになり、社会性も身に付いてきます。自分の体を使っていっぱい遊ぶ中で、面白さを見いだし、自信をつけ、時々怪我をすることで(こうすると危ないな!)危険な動きを回避する力をつけることを、身をもって体験しながら覚えていきます!こども達の遊びの中にこそ、
鉄棒で回れるようになる要素や、跳び箱を跳べるようになる力が隠れているのです!
とはいえ、前回りを怖がる子はやっぱりいます…そんなときは回る前に、お家の方がお子さんの正面(まえ)でしゃがんで「こっちに
ゆっくり回っておいで」と優しく声をかけ、抱き寄せるようにすると回れることが多いので、是非お試しを!「はよ、回ってよ!」
なんて声を荒げたり、ゆっくり少しずつ回ろうとしている子を“えいっ!”と前に押すのも、絶対だめですよ!
二度と鉄棒に近寄らなくなりますので…
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